みなさん、こんにちは!
今日は「純粋無垢(のはずの)可愛い我が子に、社会に出る前に読んで、一度は学んでおいてもらいたい」マンガ5選をご紹介します!
例えば、一人暮らしを始める予定のお子さん。
もうすぐ社会人になる予定のお子さん。
人生の節目にいる彼らはきっと、開放感5割・不安3割・ワクワク感2割で、総合的にかなり浮かれた状態にあります。(諸説あり)
どうしても足元が浮つきがちなそんな子どもたちにはあらゆる誘惑がやってきます。
わかりやすい場合ならまだしも、笑顔で近づいてくる悪い人がいたり、悪意なく接した相手から恨みを買うようなこともあったり・・・。
そんな理不尽なこともあるのが世の中です。
自分の身にも起きるかもしれない、身近なトラブル等をマンガで知っておくだけで、自分で自分に注意喚起できるようになってくれたら、しめたものです。
トラブル対応マンガばかりですと、なんだか「ヨノナカ、コワイ・・・」と思われてしまいかねないので、「ヨノナカ、ワルクナイカモ・・」という思いになれるマンガも一緒にご紹介します。
ちなみに、節目のタイミングで、卒業祝い・進学祝い・就職祝い等のプレゼントとして贈ることで、いつでも手に取る機会を与えてあげることもできます。
ちなみに、今回のラインナップです。
・世の中の怖さを教えてくれるマンガ:3選
・差別と戦うマンガ:1選
・職業マンガ1選
それでは5選、下記の通りです。
しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~
現代社会に欠かせない、インターネット・SNS内で生じるトラブルに向き合う弁護士のマンガです。
おすすめポイント
「一般人だから」が言い訳にならない、SNSの怖さを学べる
老若男女問わず、スマホやPCがあればいつでもどこでもSNSに自分の気持を投稿することができるようになりました。
すごく便利ですよね。
しかしながら、いたずら心やストレス発散等を理由にした軽い気持ちで、SNS内で発した言動が大きなトラブルを巻き起こし自分の人生を大きく狂わせる可能性があることはご存知でしょうか。
そういった事象をマンガの中で学ぶことができます。
画面の向こうにいる「人」を傷つけることがある、と学べる
普段意識していませんが、PCやスマホ画面の向こう側にも「人」がいるのです。
軽い気持ちで煽ったり中傷したりして一時的にスッキリした気持ちになったとしても、その行動で見知らぬ人を深く強く傷つけてしまうことがあるのです。
少し考えたら分かりそうなものですが、それでも日常的にインターネット環境にあると、そういう感覚を忘れがちです。
普段の人間関係で心がけている行動を、インターネット越しでも適用させたいものです。
SNSトラブルに巻き込まれた時の対処法を学べる
SNS上での何気ない自分の投稿で、コメントを返してもらえたり、「いいね!」をつけてもらえたり、極端にバズったりすることで自分が認められたりなんかしちゃったら、しばらくは高揚感に浸れることでしょう。
しかしながら、そういうプラスの面ばかりではないのがSNSの大変怖いところです。
例えば、一般市民で匿名だからとはいえ、有名人を傷つける投稿は後を絶ちません。
悪意の有無にかかわらず、自分の投稿のせいでインターネットの向こうで人を深く傷つけることをしでかしてしまい、情報開示請求を求められることだってあり得るのです。
そういったSNSとの付き合い方を、具体的なトラブルを通して学ぶことができます。
闇金ウシジマくん
「生きてる人間のほうが幽霊よりずっと怖い」とはよく言ったものです。
実写映画化(山田孝之:主演)もした、絶対に我が子には踏み入れてほしくない世の中の闇をどこまでも追求した、闇金業界社長である主人公とその世界を描いた人間社会のお話です。
おすすめポイント
「強欲すぎる欲求は身を滅ぼす」ことを学べる
誰だって、色々な欲求を少なからず持っているものです。
「働かずにお金がほしいナァ〜」
「ちょっと憂さ晴らししたいナァ〜」
「ハイブランドバック持って、自慢したいナァ〜」
などです。
ちなみに、こういうちょっとした欲求が、より膨大になってさらに執着してしまうと、どのような末路を迎えるか考えたことはありますか?
ろくな結末じゃなさそうですよね。
その結末は、闇金ウシジマくんを読めば、もう出るわ出るわで悲惨な末路のオンパレードです。
何が怖いって、出てくる登場人物たちに、私達とそんなに大きな違いはないのです。
それなのに迎えてしまう、目をつぶりたくなるほどの末路や結末。
あまりの悲惨な展開に、本当にこのマンガをおすすめしていいのか悩んだものです。
ニュースに出てくるような犯罪者の心理を学ぶことが出来る
まぁ学ばなくても良いようなことですけどね。
どういう心理状態の人が犯罪を起こすのか、どういう過去を持っている人が犯罪を起こすのか。
無理に現実世界に当てはめる必要はありませんが、そういう人の心理を考える機会を与えてくれます。
軽い気持ちで手に取れないほどのリアリティがある
出てくる登場人物たちの末路は、とにかく悲惨な場合が多いです。
特に、1巻1話に出てくる女の子はインパクト大です。
まさか彼女自身もあのような結末を迎えるとは思っていなかったでしょう。
いつもの日常の中に「これくらいいいよね、仕方ないよね」がたくさん積み重なっただけなんです。
二度と読みたくない気持ちとまた読みたくなる気持ちが、いつも相反します。
カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義
身近に存在する「優良サービスと見せかけた、実は詐欺商法」等を教えてくれる、人間経済学をベースとしたとても分かりやすいマンガです。
おすすめポイント
「経済学」を分かりやすく学べる
主人公の加茂教授は、天才的頭脳をもつ超優秀でド変人な経済学者です。
登場人物たちに教える形で、様々な経済学に関する事象を学ぶことができます。
「ポンジスキーム」(詐欺行為)を分かりやすく学べる
恥ずかしながら、ポンジスキームとはどういった投資詐欺行為なのかを、私は40代に入るまできちんと理解していませんでした。
1巻・第1話で出てくる「ポンジスキーム」
これだけでも読んでおく価値は必ずあります!
世の中には投資詐欺とまでいかなくとも「ポンジスキーム」を用いた集客方法はありとあらゆるところに存在しており、本当に気をつけないといつ巻き込まれてしまうかもわかりません。
「あなただけに特別の話」を持ってくる人はいない、ということを学べる
「あなただけに特別に教えます!」
人というのは悲しいもので、配信メール等でそういうことを言われると「へ〜(既読スルー)」と流せますが、対面で違う言葉を用いて少しずつ近づいてくる人にこういう話をされてしまうとなぜか信じてしまいがちです。
自分自身に何か特別なところがないのに(あったとしても)、そういう「あなただけに」「特別な」話があったとしても、残念ですが、それは基本的に詐欺です。
そういう具体的な詐欺の話を、マンガのストーリーで学ぶことができます。
人間心理をうまく悪用する方法を学べる(つまり悪用されない方法を学べる)
ちょっと逆説的な話となってしまいますが、「あなただけに」「今だけ」「他の人よりも」楽に稼げたり美味しい思いを出来る話があったとして、具体的にどういう手法を用いて人を騙してくるのかをマンガの中で学ぶことができます。
「あなたのために」と言いつつ、実際は損害・被害を与えてくる人間は意外と近くにいることを教えてくれる、中々恐ろしいマンガです。
次は、日常ではあまり感じられないけど、たしかに存在する「差別」を学べるマンガです。
螺旋じかけの海
遺伝子操作が産業として発達してしまい、人間が動物の遺伝子を持つことが可能になった世界のお話。
螺旋じかけの海は、Kindle Unlimited対象(全巻5巻)です。
Kindle Unlimited会員なら、全巻対象で読むことができます!(2024年12月現在)
おすすめポイント
理不尽な社会構造をフィクションを通じて学べる
簡単なあらすじです↓
動物の遺伝子を保有し人間扱いされなくなって差別や排斥される人間たちの苦悩と、遺伝子操作された人間を利用する人間たちとの争いを描いたマンガです。
このマンガの中で、差別される側が「自ら望んだわけでもないのに」「外見が異なる」だけで、様々な差別や排斥が存在しています。
残念ながら、私達の世界にも同じような事象が多数存在します。
差別が生じる原因は1つではありませんが、本マンガを読むことで「そういう差別が存在している」ということを学ぶことができます。
差別する人間の愚かさを学べる
個人的には、差別する理由は「自分を優位に見せたい」「相手から何かしらを搾取したい」からなのかな、と感じています。
けどそれってあまりに身勝手極まりない独善的な考え方ですよね。
他者を利用して己の懐を満たすような人間の愚かさを、マンガを通して学ぶことで、こういう人に出会っても注意して対応できるようになりますし、また自分がそのようにならないよう意識することもできます。
差別に立ち向かう人間の誠実さを学べる
この差別の対象には、主人公も含まれています。
切なく悲しいことばかりの世界で、くじけず前向きに立ち向かう主人公。
主人公は強く、躊躇なく困っている人を助けてあげます。
その根源は何か。
ぜひ本マンガを読んでいただき、主人公がもつ心のたくましさをぜひ感じ取っていただきたいです。
重版出来!
主人公の新人編集者をメインとした出版業界に携わる人たちのマンガです。
おすすめポイント
「社会に出て働く」ことの心構えを学べる
本マンガは出版業界をメインとしておりますが、どの業界でも通じる考え方を学ぶことができます。
たとえば、人間関係を作ることの難しさや信頼関係の構築。
主人公が体を張って、どのように作られていくのかを見せてくれます。
「社会に出て働く」ことは、一人ではなし得ないことができることを学べる
プライベートでもそうですが、自分一人で出来ることには限りがあります。
主人公が出版業界で働く中、作者(筆者)だけでなく、本屋さん・営業担当・デザイン担当等様々な部署や会社の人が携わることで一冊の本が完成します。
ビッグプロジェクトであろうがなかろうが、誠実に真摯に仕事と向き合う人たちが己の信念に従いベストを尽くすからこそ、人の心を鷲掴む成果が出来上がるのです。
そういった社会に出て働くということの素晴らしさをぜひ感じてもらいたいです。
完璧である必要はないが誠実であることの重要性を学べる
人間であるがゆえ、人と向き合うのが苦手な人もいるし、食べることが大好きな人もいます。
多くの魅力的な登場人物が出てきますが、漫画家になったぶっきらぼうな青年も出てきます。
あまりに人当たりが悪い青年ですが、「マンガを描く」ことを通じて、少しずつ信頼できる人間関係を作り成長していく様子は目を見張るものがあります。
だれでも完璧である必要はないのです。
どんなに辛い過去があり苦しみながら今日を生きてきたとして、歯を食いしばりながらひたすらに自分と向き合い周囲の人間たちとともに生きていこうとすることが大事かを学ばせてくれます。
まとめ
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
いかがだったでしょうか。
正直なところ、闇金ウシジマくんは子供の年齢によってはトラウマものかもしれませんので、お子さんに良いかもと思ってくださった場合にも、まずは保護者である親御さんが目を通してからプレゼントしていただくことを強くおすすめします。