マンガ

【レビュー】マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~

 タイトルで既にネタバレしてるかもですが、今日は「時代が進むと、こういうマンガが出てくるのか・・!」と羨ましくなった、女性上司と女性部下のペアによるオタクマンガをご紹介します!(全4巻)

あらすじ

 社会人であるマキは、某衰退ジャンルのキャラをこよなく愛する隠れオタク女子であり、身バレしないようひっそり日々を生きています。そんな彼女に、優秀な上司マミが同ジャンル推しということをカミングアウトしてきました。(ここまでで1巻1ページ目)

 このマンガはそんな二人と周囲を取り巻く家族・友人たちとのオタクモード全開なオタクによるオタクのためのオタクマンガです。

このマンガをおすすめの人

・隠れオタクの人

・SNSを駆使したオタク同士の交流を楽しみたい人

・いろんなジャンルのオタクたちを楽しみたい人

・コミケが出てくるマンガが読みたい人

レビュー

 ※本投稿では、オタクという表現を使用しておりますが、原作タイトルに合わせた表現としておりますのでご了承ください。じゃぁまぁ、オタクと言わずになんていうのが正しいのかもわかってないんですけど。つまりは悪気なく使っているので、最近はこういうワードだ、というご指摘がありましたら適宜ご連絡をよろしくお願いします。

 マミとマキ、本マンガは、私がオタクという方々の生態をきちんと認識した初めてのマンガです。これ以前ですと、「独身OLのすべて」というマンガに出てくるキャラクター(マユ子)がいましたが、あくまでもマンガ内の一部だったのであまりきちんと生態を理解してなかったんですよね。

 ちなみに、中々深いワードだと思います、この「オタク」という表現。20年以上前ならかなりネガティブなイメージで、インドア派で友人も少なく趣味もほぼなくゲーム等室内で夢中になってる・・・なんならメガネかけて小太り・・・みたいな・・ こんなこと書くとめっちゃ怒られそう汗

 どういう定義付けをするかによるとは思っていますが、私自身はマンガが好きでとにかく本ブログはマンガのことを語りつくそうみたいな思いがありますが、そんな私がオタクと言うのでしたらそれはもう一切否定しません。メガネの小太り、どんとこい!!むしろそう呼ばれたいがために本ブログを書き続けようという思いもあります。

 速攻で話がズレました、すみません。というわけで、ここからはマキとマミの良い点を記載していきます。

 ・マキもマミも、他の登場人物も、従来のオタク像を覆す可愛さと愛らしさがある点。レビュー冒頭の通り、昔のオタク像はもう昔の概念でしかないんだな、と気が付かされました。

・様々なジャンルのオタクが出てくること。マキ自身はなんでもいけるタイプのオタク。マミはあまり他へ目が移らないタイプのオタク。他の登場人物も、それぞれの推しがいて、どうしても個性が突き抜けていきがちな点が素晴らしい。

・とはいえ、ここまでなんの葛藤もなくスムーズに今日の形(オタク)があるわけではないという面も見せてくれ、友人との熱量の差が出てしまい友情にズレが生じたりする点は共感以外の何物でもありません。

・推しがいることとそれを理解してくれる環境はすばらしい、という点。周囲に同じ推しオタクがおらず1人で好きでいるのもいいんだけど、友人たちが、好きだということを理解してくれている、ということだけでも大事なんだなと。好きなもの、みんな違ってみんないい。少しはいい時代になって来てるってことでしょうか。

 このマンガは誰も傷つけません。ある種、性癖の開花させてしまう可能性がある、という点以外はお子さんにもおすすめできます!

まとめ

 ここ10〜20年くらいで、マンガの方向性ってなんか変わってきたなぁって思います。タイトルでほぼネタバレしてるとか斬新!

 ちなみに、作者先生はわたしとほぼ同年齢だったので、それもちょっと嬉しかったです。

先生がオタクの生態を、明るく素敵にシフトチェンジしながらマンガを制作することに力を注ぎ込まれているというのに、その頃の私ときたらのんびり一社員としてマンガばかり読んでいました。出会えてよかったです。

 

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