みなさんこんにちは!
本日レビューする宝石の国は、レビューするかどうするかを大変悩みました。(そのあたりは後述します。)
1巻をワクワクしながら読んだ頃が懐かしい・・・(遠い目)
それがどうしてあぁなってこうなった・・・(白い目)
2024/11/20深夜に行われた最終巻発売記念のカウントダウンドローンショー、皆さんはご覧になりましたか?
私はYouTubeチャンネルで見ました!フォスの声が切なかったですねぇ〜・・・
そして気がついたんです。私が見ていたフォスはいつも一生懸命で、傷ついてばかりで、それでもどうにか自分を奮い立たせて前を向いて生きてきたんだって・・・。
というわけで、フォスにもらった勇気を抱きしめレビューに行ってみましょ〜!
あらすじ
もろく壊れやすい宝石である、主人公のフォスフォフィライト(硬度3)。
その特性ゆえに、他の宝石たちのようにうまく働くことができず、みんなを束ねる先生もどうしたものかと手にあぐねます。
色々と仕事を検討した結果、フォスフォフィライトは先生からある打診を受けます。
「博物誌を編んでみないか」と・・・。
このマンガをおすすめの人
・ポスターみたいに、洗練されたきれいな絵が好きな人
・壊れそうなものばかり集めてしまう人
・主人公が痛めつけられるマンガを読みたい人
・時間の流れが途方もないマンガを読みたい人
レビュー
さて、ネタバレありきのレビューとなってしまいまして恐縮ですが、下記トピックです!
宝石が、美しい人間の姿で登場する
宝石の国には、宝石をベースにした人間の姿をしている登場人物が多数出てきます。その一人が、主人公であるフォスフォフィライトです。1巻表紙の真ん中にいる、緑色系の髪の色をした子です。
ネット上では「ページ内が白黒だと、1回読んだだけでは誰が誰だかわかりにくい」と評判です。が、何回か読めば登場人物の区別がつくようになりますし、どうしても難しいようでしたら、一度アニメを参考にしてみていただいてはいかがでしょうか。(なげやり)
ただ、一人ひとりの区別がつかない時期でも、物語の流れ的には特に問題ないです。
宝石たちの会話のテンポがリズミカルで面白い
フォスフォフィライトは、硬度3です(ちなみに、10円玉の硬さが3.5だそうです)。
他の宝石たちも、硬度10〜2.5まで様々に存在しています。
そんな宝石たちの会話はとても独特でリズミカルで面白いです。
特にフォス。初期の、何もできないしすぐ割れちゃいがちだけど、口だけは達者なこの主人公はみんなにいじられながらも本人なりに色々と考えて行動に移していきます。
宝石たちと月の闘いの様子が美しい
この宝石たちには、敵がいます。その名も「月人」。
「月人」たちの佇まいは、どこか仏教的な要素を含んでいて、私たち日本人には馴染みがあるフォルムを持っているのに、宝石たちには容赦なく攻撃を仕掛けてきます。
残酷な闘いの描写ではありますが、戦闘シーンの独特な構成は月人や宝石たちが登場する場面も含んでとにかく美しく、思わず息を呑んでしまいます。
時間の流れがとにかく壮大
フォスフォフィライトが役立たずな理由の一つに「他のメンバーに比べて、若い、若すぎる」という点があります。
そんな主人公の年齢。300歳。
え、うらやま。
↓にも書いた通り、億年単位で長生きしたい私にこういうマンガは突き刺さるんです。
主人公が若い設定で300歳とか、じゃぁ他の宝石たちや月人はどうなってるのかって話ですが、それはぜひマンガを読んでご自身で確認していただくってことで。
主人公なのに、フォスフォフィライトの姿形が変わりすぎる
ネタバレはここからになりますかねぇ〜。
今思うと、比較的初期段階での、腕がなくなっただの足もなくなっただの、可愛いもんでしたね。
結局、第何形態まで変化したんだろうか・・・。5くらいかな?
確かに、ときめきトゥナイトの蘭世だって、女子高生→噛みついた相手に変身できる、とかありましたけど、ここまで主人公が変化するマンガに出会ったのは初めてかもしれません。
そのストーリー展開もただただ圧巻!そして阿鼻叫喚の展開へ!
フォスフォフィライトと宝石たちの友情の行方
まぁ正直なところ、レビューを躊躇してしまった点はコレに尽きます。
フォスはフォスでずっと頑張っていて、最終回では全てが報われた展開となっています。
がっ!
フォスと宝石たちとの友情はどうなったんだ・・
うまく他の宝石たちに思いが伝わらずフォスが一人苦しい思いをした時期が長くありました。けど、フォスが様々な困難を乗り越えようとしたからこそ、宝石たちと月人たちの未来が多少なりとも明るくなったわけで・・・。
この点が、どう考えるとモヤモヤしないのか、まだ私の中で答えが出ていません。
ちなみに12巻13巻の特装版は未読ですが、そこを読んだら少しは何かわかるんだろうか・・・?
まとめ
宝石の国、フォスがどうなるのかとても心配になりましたが、終盤は終始穏やかな気持ちで過ごせたようで本当に良かったです。
私達のような100歳にも満たない若々しい存在が読むにはあまりに壮大な物語ですが、夜空を見上げてどこかにそういう星があるのか探してみるのも一興かもしれません。