今日は、ラブストーリーでありながら、平安時代のことに詳しくなれるだけでなく、できるビジネスマンになりたい人にもオススメできるマンガを紹介しますッ!(8巻完結)
あらすじ
主人公のチコは、この時代では珍しく色んなものに興味を持つちょっと変わった女の子。ある日、友人に送ったはずのお手紙がなくなってしまったと思っていたら、返歌が・・・。
その内容は、風変わりなチコ自身を認めてくれるものでした。
チコはとても嬉しくなり、その手紙のことをずっと心に留めて日々を過ごしていきます。
このマンガをおすすめの人
・平安時代のマンガが読みたい人。
・とにかく笑えるマンガが読みたい人。
・平安時代で一生懸命に働く人(主に貴族)を見たい人
・切なくすれ違う恋愛が読みたい人。
レビュー
本マンガは、平安時代を舞台としているものの、表現は全て現代風にしているのでとても読みやすくて面白いです。ではおすすめトピックは下記の通りです!
「いとをかし」とかそういう表現は出てこない
※いとをかしの意味は「とても趣がある」だそうです。ちなみに、私が好きな古文単語は「やんごとなし」です。やんごとない生まれ、とは大変高貴なうまれである=貴族である、ことが多いみたいですね!
最初っから話がズレてすみません。
マンガ内のセリフや和歌は全て現代風に表現されているので、読んでいて古文がわからなくて話が見えなくなる、というようなことは一切ありません。
和歌も現代風です!そのため、最初は逆に戸惑いました。
主人公のチコが出した手紙が、本当は手紙ではなく和歌だと気がついたのは何回か読んでからです。
超能力を使う女房
千歳ヲチコチには、魅力的な登場人物がたくさん出てきます。
「超能力を操る」
とある女房はスマートになんでもこなす、いつでも真面目に全力を尽くすタイプです。
そんな女房に、こんな設定いる?みたいな展開が出てきます。めっちゃおもろいです。
普通に仕事ができる女房
宮中で働く女性も出てきます。職場が宮中!さすが平安時代!
男子が表立って重用される時代であるため、引くべきところはさっと引きつつも、主張すべきところはきちんと水面下でネゴっておき、表面上全てがスムーズに執り行われるのはこのワーカホリックな女房のおかげです。
立ち居振る舞いがあまりにエリートであるからこそ、とんだ災難に見回られる展開が出てきます。めっちゃおもろいです。
悪ノリがスゴい(褒めてる)
他に言うことないです。なぜならネタバレしてしまうので。そこかしこに散りばめられています、この悪ノリ(褒めてる)。
こういう展開があるからこそ、このマンガが私の一押しマンガになりました。めっちゃおもろいです。
平安時代の風習が散りばめられている
舞台が平安時代というだけではなく、季節ごとのイベント(新嘗祭・五節の舞・庚申待などなど)や日常の風習である、物忌・方違えの話も出てきます。
悪ノリがスゴい中で平安時代のことをきっちり取り入れられているあたり、作者先生がすごく平安時代に詳しいんだなっという気持ちになりました。
まとめ
ラブストーリーだよ!と言いながらも、レビューに一切ラブストーリー感がない内容になってしまいました。
なぜなら、メインストーリー以外の部分もとてもおもしろくて人間性に深みがあるキャラクターたちがたくさん出てくるためです。(なんの言い訳)
というわけで、平安時代というだけでなくてもオススメのこちらのマンガ、ぜひ一度お手にとって見てもらいたいです!