今日は、Doctor of Doctors(医師のための医師)と言われている「病理医」という、一般人にはちょっとマイナーな職業を舞台にしたマンガをご紹介します!(現在28巻、連載中)
あらすじ
主人公である病理医の岸先生は、と〜っても変わり者!内科や胃腸科等の専門の医師が集まり情報交換を行うカンファレンスの場でも、空気読んだり都合の良い解釈をしたりごまをすったり権力に負けたりしません。いくらでもズバッと言うし怠惰な医者は許さないし、せっかく人気のない病理医に飛び込んできた若手の宮崎先生にも一切容赦がありません。
なんでかって?全ては患者と医療の未来のために。信念を持って岸先生は今日も暗躍します!
このマンガをおすすめの人
・病理医に興味がある人
・信念をもって仕事をするってこういうことか・・!という目からウロコ体験をしたい、縦社会で働いている人
・病気に対する知識を得たい人
・病気になって死ぬ、とはどういうことか、について向き合いたい人
・家族愛を読みたい人
レビュー
このマンガは病院という舞台であるため、専門用語や知らない病名がそれなりにたくさんどうしても出てきます。とはいえその部分に関する特段の知識は不要です。むしろ知らない知識が得られることを喜びましょう。
私の勘では、もうそろそろ終盤かな、という感じなので、残念ですが最終回を迎える日は近そうです。※ネタバレ防止のため、理由は記載しません。
さて本題ですが、どういった点が素晴らしいのかをお知らせします。
・岸先生がブレない。何があろうとブレない。信念がある人間はどんな事態でも、こんなにも揺らがないんだと思わされます。
・部下である宮崎先生が可愛いそう。いや可哀想。作中では珍しく人間味ある先生。だからブレるし揺らぐし失敗もたくさんする。このマンガは宮崎先生の成長マンガとも言える。
・様々な病気で亡くなる方々(老若男女不問)が出てくるところ。タブーにされがちな死に向き合い、弱っていく己の病気とどう闘いどう乗り越え最期を迎えるのか・・・。正解・不正解がないテーマなので、どう折り合いをつけていくのか先が読めないことが多く胸をえぐられる。そして主人公である岸先生が関わらない話もかなりありますが、そんなことは関係ないほどに、必死にあがいてその答えを探し出していく患者の様子は圧巻としか言えない。
・全体的なテーマが重くなりがちなせいなのか、4コママンガや「病理医かんけーねーじゃん!」と思わせてくれる面白い回や軽いシーンがそれなりに出てきてくれて心を軽くしてくれる。
というわけで、死を扱うマンガなのでその部分が人を選ぶかもしれません。どうしても理不尽なことも多いし。でもお薦め!
まとめ
この投稿までを通して思うこととしましては、どうも既巻数が多いマンガばかりでちょっと手軽に購入していただきにくいなってことです。まぁでもお薦め。
既巻数すくないマンガも紹介できるようがんばろう。
出会えて良かったなぁと思うマンガはたくさんありますが、フラジャイルもその一つ。いつの日か必ず迎えるであろう最期の日まで私はきっとマンガを読んでいるに違いない。